皆さまこんにちは!(*^▽^*)
暖かい日が多くなり、日も長くなってきました☆ なんだか春めいてきましたねー!
さてさて、今回は前回の続き♪
若き育種家で林ぶどう研究所代表の林慎吾さんに関するお話しです ^_^
林さんを一躍有名にしたのが、自身が手がけた品種「マスカットジパング」です。
種無しで皮ごと美味しくいただけるマスカットジパングは、一粒の大きさがとても大きく、たっぷりの果汁と上品なマスカット香が特徴。
この品種が世に出ると、見た目のインパクトと上品な味わいで、たちまち注目の品種になりました (*゚▽゚*)
「マツコの知らない世界」などテレビ出演も果たし、ふだんスポットの当たらない「育種家」という職種を世に広めて下さった林さん☆
現在、マスカットジパング自体も高値で取引が行われるなど、さぞや人気品種を生み出した恩恵を大きく受けていると思いきや、お話しを伺ってみると育種家の厳しい現実を目の当たりにしました (;ω;)
育種家を語る上で、時おり出てくる言葉があるのですが、それが「育種貧乏」という言葉 (´-`)
実は育種家という職種は、丹精込めて作り上げた品種を世に送り出しても、それに見合った収入が得られていないのが現状なのです。
新品種のぶどうを育てるためには苗木が必要です。そして、本来は多くの農家に育てたい品種の苗木を購入してもらうのがベストです。
しかし、ぶどうは接ぎ木で増やせるため、少ない苗木もしくは枝が一本でも手に入れられれば、そこからやり繰りできてしまう現実があります。(正直、苗木一本分の値段は、品種の開発にかかった費用から考えると驚くほど安いものです)
実際に収入に繋がらない事が一番のネックとなり、現在、育種家は半ば名誉職のような位置付けで、若い育種家も育ちにくい状況になっています。
加えて、育種の重要な交配作業を行う5月はぶどう栽培の忙しい時期と重なり、これも育種家のなり手が増えていかない要因となっています。
内野ぶどう園としては、今後、この現状を何とか変えていくためのお手伝いができればと考えています (*´ω`*)
長い歳月をかけて開発された数々のぶどうがあるからこそ、私たち農家は生計を立てられますので、お互い支え合って進んでいけたらなと思います☆
育種家が新品種開発に打ち込める環境をつくる方法としては、
①売り上げに対してのロイヤリティーのお支払い
②栽培方法など関するコンサル事業など構築
③育種家に年会費を払って会員制度を作って、優先的に新品種などの有益な情報を得る
など、考えたら色いろと出来そうな気がします (*≧∀≦*)
育種家と農家が共に歩んで行ければ、また色いろな魅力的な品種が生まれていくハズです!
その為にも、今後も林さんと交流を持ちながら色いろな形で応援していきたいと思っています!(≧∀≦)